子どもの習い事の疑問その2「お習字ってどうなの?」

こんにちは、夕凪母さんです。

私は子供の頃習字を習っていました。

近所にお習字教室があって

何がきっかけなのかは忘れましたが

いつの間にか通っていました。

一つ覚えているのは

自分で通うと決めた気がするという感覚です。

通いながら決めたのかもしれませんし、あいまいなのですが

中学校を卒業するまでと決めて通ったのを覚えています。

経験者として、お習字の時間は悪くないなと思ったので

今回のテーマはこちら。

【子どもの習い事の疑問その2「お習字ってどうなの?」】

本題に入る前に少し私の話をさせてください。

私は子育て歴24年目の一男一女の母です。

 会社員(事務)の経験を経て保育士経験、発達支援の仕事の経験を積んでまいりました。 

働く親御さんの気持ち、共稼ぎ世帯の大変さ、じいじ・ばあばが近くにいない世帯の子育ての苦労もわかります。 

二人の子供たちはそれぞれに持病を抱えているため、病院通いの苦労もわかります。

 私自身ADHDという発達障害の診断があり、決して器用ではない特性を持ちながらも、まもなく子育てに一区切りをつけようとしている一人です。

 不器用な私が多くの困難を乗り越えてきた中で身に着けてきたことは、きっとあなたの悩みを軽くします。


お習字のメリットとデメリットはこちら。

メ:段階を踏んで集中力が育つ

メ:初期はこまめに達成感を得られる

メ:字をきれいに書く、つまり、読む人が読みやすいように配慮する力を得る

デ:アメとムチのはざまに置かれて疲れます

デ:足がしびれます

デ:思ったより字がうまくならないこともあります

メリット・デメリットにした理由はこちら。
  • 不器用な私でも5年間続けることができたから
次の章から深堀します。

【メリット:段階を踏んで集中力が育つ】
私が通っていたお習字教室は、大人も子供も同じ時間帯で習っていました。

けれどもお習字が始まるとシーンと静まり返り、それぞれの課題に向き合います。

自分の課題と向き合うこととは、お手本だけではなく、自分自身と向き合うことになります。

隣の人と話をしているとすぐにバレますし、先生によっては注意の仕方も様々です。

でも大抵はちゃんと言われたことに筋が一本通っていて、納得できることです。

子供なりに「なぜ注意されたのか」を気づいて、捉えて、自分の課題と向き合うことを繰り返します。

【なぜ注意されたのか気づくまで時間がかかることも】

子どもの成長発達の度合いによっては、なぜ注意されたのかわかるまで時間がかかる場合があります。

理由の一つとして、刺激に弱く気持ちが他に向きやすいからです。

時には、私のように発達障害の特性があって、そうさせることもあるでしょうし。

とは言え、子供は好奇心の塊です。

一度興味を持てば、自分から行動します。

では、興味がつづくようにするにはどうすればいいかというと次の章になります。



【メリット:初期はこまめに達成感を得られる】
お習字を始めたばかりだと、道具の扱い方も含めお作法など難しくて何度も注意されそうって思っていませんか?

ところがそうでもないようです。

お作法があるからこそ、丁寧に教えてくれる教室が多いんです。

もちろん、褒めるばかりではありませんが

挨拶できたね
準備ができたね
座っていられたね
がんばって練習したね

などなど、ハードルをちゃんと下げてくれるのがうれしいところ。

それに書いたものを持って帰りますし、筆を洗ったり手入れをするのは親子の仕事になります。

指導する先生は、次回来るときちゃんと言われたことを守って道具の手入れをしてきたかなど見ています。

わからなければ、やり方を聞くこともお作法の一つ。

つまり社会のルールに通ずるのです。


【メリット:字をきれいに書く、つまり、読む人が読みやすいように配慮する力を得る】
お習字の最終目標はこれでしょうか。

大人になった時に困らないようにとか、得意なこととして活かせるようにという親心もあるでしょう。

だって、字が汚いと恥ずかしい(*ノωノ)場面ってたまにありますよね。

履歴書を書く時や、冠婚葬祭で記帳する時、仕事上のちょっとしたメモでも他の人より差がつくのは読みやすい字だったりします。

字がきれいに書けるようになると、もっと書きたくなります。

文字や文章をたくさん書くことでスキルアップにつながります。

漢字検定などにチャレンジして、のちに履歴書に書く項目が増えるかもしれませんね。

お習字は、作品のバランスや美しさや力強さなど審査基準があります。

自分の作品を他の人に見てもらうことで、次はどう取り組むのか自分なりの課題が出てきます。

それはつまり、読む人が読みやすいように配慮する力にもなるのです。

結果として、周りからの信頼度アップも期待できそうですね。

【デメリット:アメとムチのはざまに置かれて疲れます】
先ほど、初期はこまめに達成感を得られると書きました。

これもお習字道具セットですのよ
オホホホホ
しかし、こなれてくると作法を守ることに疲れてきます。

例えば、道具の準備を怠ってしまったとか

仲のいい人がいてついおしゃべりしてしまったりとか

指導する先生に横柄な態度をとってしまったりと、まあいろいろ考えられます。

大抵のお習字教室は昇級・昇段制度があるので、自分の頑張りが結果に表れるとうれしいものです。

これがアメですね。

だんだん難しくなりますから、人によってはペースが遅くなってしまうことも。

これがムチでしょうか。

自分自身と容赦なく向き合うので、時間に限りがあるとはいえ疲れます。

【デメリット:足がしびれます】
言うまでもありませんが、正座をする教室はしびれます。

慣れるとそうでもないのですが、慣れるまでが大変です。

私も何度ひっくり返ったかわかりません。


 
【デメリット:思ったより字がうまくならないこともあります】
残念ながらある程度まで習うと、壁にぶち当たります。

昇級・昇段の壁です。

それから、毛筆と硬筆の違いによる壁です。

そのほかには、空間意識・感覚の個体差でしょうか。

お習字を習っていたけど字がさほどきれいじゃないという人もいるのが事実です。

【うちの長男の場合】
我が家の長男坊は、小学校入学をきっかけに祖母の強いススメでお習字教室に通いました。

祖母もその教室に通っていたご縁があったからです。

スイミング同様、内孫さんたちと一緒でしたから、本人は通うのが当たり前だと思っていたのかもしれません。

小学校を卒業するまでの6年間ほとんど休まずに通い続け、その教室では最高の8段を手にすることができました。

立派な証書もいただき、今も大切に飾っています。

ところが、ところがです。

中学生になりふと長男坊が言うのです。

「俺、授業のノートみても読めないところがあるんだよな」

・・・( ゚Д゚)ハァ?

何の冗談かと思いまして、そのノートを見ると

納得です。

ミミズがのたうち回ったような

文字のような

糸くずのような

信じられないものがそこにはあったのです。

中学の授業は小学校とは違い、授業のスピードも求められますから

うかうかしていると黒板がリセットされます。

後で友達に写させてもらえればラッキーですが、共倒れになることだってあります。

そして私はつい、つぶやきました。

「6年間習ったよね( ゚Д゚)?」
☝先ほど一筆書いてもらいました☝

【昇段の裏には影武者がいました】

毛筆ではだいぶ上手になったことを喜んでいたのですが、

少し気になることがありました。

夏休みや冬休みなど自由研究課題や作品コンクールでお習字を提出していたのですが

自宅で取り組むとさほど上手に書けないんですよね。

そのことを姑(祖母)に話をすると

「夕凪さんの教え方が甘いのでは」と言われる場面も。(´;ω;`)ウッ…

当時も共稼ぎだったので、長期休暇中は祖母宅で過ごすことがあたりまえだった長男。

おのずと祖母宅でお習字の課題に取り組むことが多くなりました。

すると、いつもの上手な字にあっという間に戻るんです。

そんなことが当たり前のように過ぎていったある日のこと。

息子を含む孫世代の子供たちから何気ない一言が。

「俺たちなぞっているだけだから」

( ゚д゚)ポカーン・・・「今なんつった?」

なんと、息子(達)の課題を手助けしていたのは祖母だったのです。

祖母が描いた上手なお手本の上に半紙を載せて

その上からなぞるように書いていたというのです。

(# ゚Д゚)!!!ふざけんなっ!!!
と言いたいところを抑えるのが大変でしたが

確かに、習字に慣れるまではそういうやり方も致し方ないと思います。

けれども、私も経験者なのではっきり言いますが、お手本を見ながら書くことに慣れないと、自分の実力と向き合うことなどできません。

残念ながら、長男坊は一時期(だと思いますが)祖母の体裁を整えるために昇段していたことが明らかになりました。

【なぜ、そこまでして祖母は手伝ったのか】
あらためて考えてみました。

おそらくですが

長男坊は空間認識の感覚が少し鈍い特性があるようです。

もしかしたら学習障害のような特性が多少あったのかもしれませんし。

人目を気にする祖母が長男の将来を思って、学校でいじめられないようにと考えて行動したとのかもしれません。

田舎なので、1学年1クラスの小さな小学校に通っておりましたし、誰の孫なのかおのずと知れ渡る地域性がそうさせたのかもしれません。

すべては「良かれと思って起こした行動」なのだと推察できます。


【息子本人の成長はありました】
お習字に通っても字があまりきれいにはならなかったものの、本人としてはなんとか読めるまでになっただけでも達成感があったようです。

なにより、お習字を通してたくさんの人たちからお作法を学ぶことで、挨拶もきちんとできるようになりましたし、物怖じしなくなりました。

自分が苦手な分野を知ることで、逃げるのではなくどう工夫していくかを彼なりに考えて行動しているようです。

親としては、お習字教室に通ってよかったと、心から思います。


いかがでしたでしょうか。

【子どもの習い事の疑問その2「お習字ってどうなの?」】
メリット・デメリットはありますが、親子で成長できることが十分期待できる習い事です(何ならばあちゃんも巻き込めます)。

このブログでは、今後も私の不器用な生き方から学び得たことを、どこかの誰かに役立つ情報として発信していきます。

次回のテーマは
【夕凪母さんおススメ絵本 その6・・・】です。

どうぞお楽しみに。
夕凪母さんでした、へばへばまんず~。

コメント

人気の投稿