子どもの習い事の疑問その3「ピアノってどうなの?」

こんにちは、夕凪母さんです。


最近、駅に置いてあるピアノを演奏する動画を見て、うれしい気持ちになりました。

本物のピアノに触れることができるんですよ!

なんて太っ腹なんでしょう!

というのも私自身幼いころピアノを習いたいと思っていた一人で、すぐには願いをかなえることができずもどかしい時期を過ごしました。

だからこそ、数年を経てピアノを習うことを許してくれた両親には今でも感謝です。

たった3年間のレッスンでしたが、ピアノを弾くことは楽しいことだと自負しています。

ってなわけで今回のテーマはこちら。

【子どもの習い事の疑問その3「ピアノってどうなの?」】

本題に入る前に少し私の話をさせてください。

私は子育て歴25年目の一男一女の母です。

 会社員(事務)の経験を経て保育士経験、発達支援の仕事の経験を積んでまいりました。 

働く親御さんの気持ち、共稼ぎ世帯の大変さ、じいじ・ばあばが近くにいない世帯の子育ての苦労もわかります。 

二人の子供たちはそれぞれに持病を抱えているため、病院通いの苦労もわかります。

 私自身ADHDという発達障害の診断があり、決して器用ではない特性を持ちながらも、まもなく子育てに一区切りをつけようとしている一人です。

 不器用な私が多くの困難を乗り越えてきた中で身に着けてきたことは、きっとあなたの悩みを軽くします。


ピアノのメリット・デメリットはこちら。

メ:度胸がつきやすい
メ:芸術に触れることで感性を磨ける
メ:ピアノが弾けるってかっこいい
デ:向き不向きがはっきり出る(親の期待を簡単に裏切ります)
デ:お金がかかる
デ:場所を選ぶ(広さや騒音など)

おススメの理由はこちら。

☆飽き性の私が3年以上続けることができたから。

次の章から深堀します。


【メリット:度胸がつきやすい】
ピアノを習うということは、大抵ピアノ教室に通うことが多いはず。
ピアノのレッスンが進むと、大抵発表会なるものがあります。
規模は様々ですが、コンクールも含めてお披露目する場が結構あります。
たとえ小規模の発表会であっても、普段のレッスンとは違う雰囲気を味わうことになります。
レッスンの成果を誰かに見てもらう機会なわけですから、場数を踏むたびに自分と向き合い度胸がつくこと間違いなしです。



【メリット:芸術に触れることで感性を磨ける】
一言で「感性」と表現するのはざっくりしすぎなんですが
ピアノを弾くことを通じて、歴史や文化を学んだり、この一曲はどうやって奏でるのかという方法を学んだり、技術的なことを習得できてもその先に表現することを模索したりと、得られることは一つではありません。


【メリット:ピアノが弾けるってかっこいい】
ストリートピアノがここんとこの流行りですが、そもそも楽器を奏でることができるってかっこいいですよね。
クラスにピアノが弾ける子がいると、合唱の伴奏を頼まれたりしていて幼心にすごいなってあこがれたものです。
練習して上手になる道具ですからね。
たくさんの場数をこなしてきた背景も含めかっこいいって思うんです。


【デメリット:向き不向きがはっきり出る(親の期待を簡単に裏切ります)】
子どもがやりたいと言って始めたお稽古事でも、楽しみを見出して続けられるかどうかは誰にもわかりません。
ピアノなどの芸術の世界は本気で目指す人が世界中にいるけど、それを職業にする人はごくわずかな世界。
親の期待と子供の才能にはずれが生じることを覚悟した方がいいでしょう。

【デメリット:お金がかかる】
まずピアノを買いますよね。
中古でも新品でも。
ピアノがもともと家にある人でも、日ごろのお手入れやピアノの調律などの維持費がかかります。
レッスンでは楽譜などを含めたレッスン料がかかります。
ピアノの発表会の衣装代とか。
下手すりゃ送迎するときのガソリン代とか。
まあ、予想通りといえばそれまでですが。



【デメリット:場所を選ぶ(広さや騒音など)】
アップライトピアノでも最低2畳程度の広さが求められます。
そして結構大きめな音が出ますから、ある程度の隣近所の理解がないと騒音問題に発展しかねません。
電子ピアノならいいんじゃないかという人もいるでしょう。
アパートなどの集合住宅でも弾きたい人向けでしょう。
※母さんも最近ピアノレッスン再開したくて注目している電子ピアノがこれ!

でも、ピアノの鍵盤をたたく音やペダルを踏む音って結構響きます。
気になる人は気になっちゃうレベルかも。
但し、吸音材防音材である程度の対策ができるので、ちょっとひと手間掛けるのも手ですよね。
【夕凪母さんのピアノ事情はこんな感じでした】
ここで私と娘の話をしますね。

私はピアノレッスン歴は中学生の頃に3年程度です。

遅いですよね。

明らかに遅いです。

これには理由があります。

【習いたかったけど習えなかった】
近所にピアノを習っている子がいて、私もあんな風に弾きたいなあと常々思っていました。

でも私の実家は裕福ではありませんでした。

妹や弟もいたので、両親はお金がかかりそうな習い事をさせる余裕はなかったようです。

それでも、お習字教室は後々役に立つからという親の願望もあり小学生の頃から通わせてもらいました。

それとは別に、ピアノに対する憧れは日々募るばかり。

もともと個人で趣味でバンド演奏をしていた父が、私のために電子オルガンをもらってきてくれました。

古くて音が鳴らないところもあったけど、鍵盤がたくさんあっておもちゃの小さなピアノとは違う大きな楽器を毎日さわる日々がやってきました。

もちろん楽譜は読めません。小学校入学前でしたし。

耳で聞いて音を探して奏でてみる、そんな遊びをしていました。

ある日、二つ以上の音の組み合わせの中に、気持ちのいいものがあることに気づきました。

おそらく和音というものでしょうが、当時の私はそんなものを知る由もありません。

明るい和音、悲しい和音という風に覚えていった記憶があります。

近所の友達が「ねこふんじゃった」を教えてくれて、一人で弾けるようになった時はとても嬉しかったなぁ。

変調アレンジしたりして自慢しようとしたけど、その頃にはみんな他の遊びに夢中で私は置いてけぼりでしたが。

小学生になり、音楽の授業で楽譜の読み方を教わり、みんなのうたの楽譜を買ってもらって練習したこともありましたが、難しすぎて打ちのめされたことも。

そんな私の姿をみて、父が私にこう言いました。

「そんなに弾きたいならピアノ習ってもいい。でも最後までやり通す気持ちで」と。

ピアノに最後があるのかはともかく、ついにピアノ教室に通えることになったのです。

実際中学生から始めたピアノは、うれしさと恥ずかしさが常に隣り合わせでした。

自分より小さな子たちが上手に弾けるんです。

割り切れない気持ちがどんどん冷静さを失わせます。

思春期のもどかしさもあいまって、ピアノを弾く楽しさを忘れそうになることも。

初めての発表会では、母が私のためにきれいなよそいきの洋服をあつらえてくれました。

本番を迎えて唖然としました。

中学生はみんな学校の制服を着ていました。

私だけ違う。

でもそんなことを考えていることを母が知ったら、母を悲しませるかもしれない。

たくさん練習した曲も、他の人たちのそれとはまるで違って、私だけ恥ずかしい。

小さな規模の発表会でさえ、いろんな想いがあふれてきて初舞台は散々でした。

3年目を迎えたとき、校内合唱コンクールがありました。

各クラスに一人はピアノが弾ける子がいて、伴奏を頼まれるという縮図ができていました。

けれども私のクラスではピアノを習っている子は優秀すぎて指揮者を任せることになり、他に習っている子はいないということに。

けれどもここで、私がピアノを習っていることがばれます。

その流れで伴奏を頼まれてしまいます。

合唱曲はあこがれの先輩たちが歌っていた曲だったので嬉しかったけど、伴奏だなんてとんでもないくらい低すぎるレベルなのは自分でもわかっていたので、断りたかったけどもう周りの雰囲気に押されすぎて、結局やる羽目に。

猛特訓が始まりました。

【お待たせしました。ここから追加のストーリーです。】

実は、私が伴奏を頼まれる背景にはもう一つ理由がありました。

私がいじめられっ子で、いじめっ子が私に恥をかかせるため、私を吊り役にしたのです。

おそらく私をはめようとした人は、私が伴奏をあきらめるだろうと思ったのでしょう。

私もそう思いました。

誰かに交代してもらえたらと。

けれども、ここでADHD特性が発動します。

『でもこれって一生に一度のことなんじゃね?だったらやるしかねえべ?』

そう、私はこの状況を楽しむ方向に捉えたのです。

本番までの3か月(位だった気がする)

とにかく必死でした。

【さあ、迎えた本番は・・・】

本番の日までの練習では、一度も伴奏を成功させることができませんでした。

クラス全員、学校の先生も含めて青ざめていたことでしょう。

しかも、本番では保護者などたくさんの人が見に来ますし、卒業記念CDの録音がありましたし、何よりクラスのみんなが私には敵に見えていました。

ピアノがうまくいかなくてもがいているときに、誰も私の気持ちに寄り添ってくれなかったことが何より悲しかったから。

さあ、私たちのクラスの出番です。

優秀な指揮者が、皆にキリっと指示をします。

でも、こちとら指揮棒を見る余裕なんてねえんですよ?

でも容赦なく始まったのです。

本番の圧は割と序盤にふりかかってきました。

私はあっという間に頭が真っ白になり譜面が飛び、普段間違えないようなところで間違えました。

そして伴奏がピタッと止まりました。

【終わった・・・?】

やっぱり駄目だった。

誰の声も聞こえませんでした。

自分があの後どうしていたのか覚えていません。

コンクールですから、優秀だのなんだかんだ発表があり、指揮者のあいつがなんか賞を取っていました。

終わった、早くこの会場から去りたい、そう思って帰り支度をしていると

担任の先生からクラス全員に集合の合図が。

なんと、特別に、もう一度録音の為にと伴奏のチャンスが降ってきたのです。

というのは聞こえがいいのですが

え?終わってねえの?←これが本音です。

なんか、まわりで良かったねって言っているのが聞こえたし

夕凪さんがんばってねって言う声も聞こえたし

ええええええええええええ?

やんねばねえのか?これ?
(やらなきゃいけないのか?これ?)

とはいえ、周りを見れば会場もがらんとしていて、さっきとは明らかに違う雰囲気だったので、緊張も少し落ち着いていたのは事実。

そんな感じで2度目の本番が始まりました。

と同時にADHD特性発動。

いつも弾けなかった流浪の民の最後のところ

『あ、できた』

からの

録音スタッフさんのOKが出た瞬間

クラス全員が「うわぁぁぁぁ!」



上手な人から見たら伴奏じゃなくて私一人突っ走ったピアノ演奏なんですが

ピアノを練習して憧れの曲の伴奏を弾いている自分が、とても好きになった時間でした。




いかがでしたでしょうか。

【子どもの習い事の疑問その3「ピアノってどうなの?」】
私が子供のころから習い事といえばこれ!っていうネタでした。

習い事って色々事前に調べて、いざ始めるぞ!ってなっても
けっこう大なり小なりつまづくことってあるんです。

こんなはずじゃなかったって思うこともあるかもしれません。

けれども大切なのは
「この習い事をしてたからこそこんなに経験値を積めたんだ」とプラスに転換すること。

すぐに結果がでなくても、是非親子で過程を楽しんでみてくださいね。

このブログでは、今後も私の不器用な生き方から学び得たことを、どこかの誰かに役立つ情報として発信していきます。

次回のテーマは
【おばさんでもゲーミングPCを組むことが出来た秘密とは!?】です。

どうぞお楽しみに。
夕凪母さんでした、へばへばまんず~。

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