思春期の息子との接し方

私には息子と娘がおります。
息子は既に成人で、現在就活真っ最中。
親が見たことのない分野に向かって挑戦しています。
先日急に連絡があり(仕送りの催促だったのですが)、彼が今どんなことに夢中で、どんな将来像を描いているのか少しですが聞くことができました。
一人暮らしを始めてから数年、彼がいつまでも子供ではなく大人として考えて生活をしていることを知り、とてもうれしくなり降りてきたテーマがこちら。
【思春期の息子との接し方】
本題に入る前に少し私の話をさせてください。
私は子育て歴23年目の2児の母です。
会社員(事務)の経験を経て保育士経験、発達支援の仕事の経験を積んでまいりました。
働く親御さんの気持ち、共稼ぎ世帯の大変さ、じいじ・ばあばが近くにいない世帯の子育ての苦労もわかります。
二人の子供たちはそれぞれに持病を抱えているため、病院通いの苦労もわかります。
私自身ADHDという発達障害の診断があり、決して器用ではない特性を持ちながらも、まもなく子育てに一区切りをつけようとしている一人です。
不器用な私が多くの困難を乗り越えてきた中で身に着けてきたことは、きっとあなたの悩みを軽くします。
結論はこちら
- 親子の距離感を調整する
理由はこちら
- 子どもは親の言いなりになる時期ではないから
- 子どもは自分の力加減を試している時期だから
- 子どもを信じる気持ちを維持することが大切だから
次の章で深堀します。
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親子でぷんすか 似たもの同士 |
【子どもが親の言いなりになる時期ではないから】
思春期には反抗期ももれなくついてきますが、そもそもなぜこれがやっかいなのかを「親」「子」それぞれに分けて困り感を考えてみます。
【親の困り感】
- 親としては何を考えているのかわからない
- 口数が少ない
- 返事が横柄になった
【子どもの困り感】
- もう子供じゃないから子ども扱いしないでほしい
- 声変わりとか体格が男性らしくなるから、俺大人になってると意識せざるを得ない
- 自分でも「なんでそういうこと言っちゃうのか」わかんない時がある
- 身近な人には特に、自分にも考えがあることをわかってほしいし認めてほしい
- でも、わからない時や困った時どう聞いていいのか誰に聞いていいのかわからないから、その時は正直助けてほしい
これらのことから、子供の気持ちが大人として確実に成長していることがわかります。
ということは、
どんなに未熟であっても、気持ちの上ではもう子供ではないのです。
むしろこの時期に親の言いなりになっているのであれば、子供が考えることをあきらめていたり、親が子供に圧力をかけるようなことをしていたりしていることが原因かもしれません。
私たち大人だって、むやみやたらと考えを否定されたりしたら納得しませんよね。
だからこそ、大人として冷静に互いに話をしその考えを認めたうえで次のステップに進めるのです。
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これを習得するのにどんだけ練習したことか |
【子どもは自分の力加減を試している時期だから】
とはいえ、子供の成長には段階はあります。
途中をすっ飛ばしていきなり大人になることはできません。
見た目は大人のようでも、中身はたった10数年生きてきた人間です。
心がもやもやしたり、力が有り余ってモノを壊したりすることだってあるかもしれません。
けどそれは、彼らにとって人生初のことだったら?
そりゃ、思いのほか簡単にモノが壊れてしまうことが予想できないことだってあるはずです。
モノを壊さないまでも、親の手を振り払ったり突飛ばしたりする行動は、力加減や人との距離感を試していると考えれば、私たち親も慌てることは少なくなるのではないでしょうか。
【子どもを信じる気持ちを維持することが大切だから】
突然ですが一つ例を出して考えてみます。
子供部屋を掃除していて驚きのモノが出てきたとしましょう。
子どもが持つものじゃないものだったら
彼はもう子供じゃないということになります。
あ、もちろん、気持ちの上でですよ?
そして、「なんで勝手に掃除するんだよ!」って彼が怒るかもしれません。
勝手に掃除されたら困る理由がそこにはちゃんとあるわけですから。
なら、勝手に掃除しなければいいんです。
彼自身に掃除を任せてもいいでしょうし
学業に忙しいことが明確なら、「掃除代わりにやっとこうか?」と伺いを立てたうえで、触ってほしくないところを確認しそれ以外のところを掃除するにとどめておけばいいのです。
もちろん例外もあって、それがあぶないものなら即注意すべきです。
なぜなら
子どもは保護されている立場であり、
家の中に危険物があれば排除する権利は家族のだれにでもあるということを主張できるからです。
それらを踏まえて
なぜそれを家に持ち込まなければならなかったのか理由を聞きましょう。
そこには必ず理由があるからです。
危険なものだとわかっていればなおさら彼らなりの理由があるはず。
その理由を必ず聞いてから、
家族としてとても心配したということや、それを今後どのように扱うのか対等に話し合いをすることで、大人として接することにつながります。
「あいまいなことにできないことなんだ」ということを、一人の大人としてそのことに向き合うことこそ、一人前の大人になる大切な一歩です。
これらの一連の流れは、親として子供を信じることができるからこそ、冷静に対処できることにつながることを、どうか忘れないでください。
【こんなふうにうまくいきません!】
という人もいるでしょう。
そういう時はスクールカウンセラーに相談するなど、第3者の力を借りることも選択肢の一つに入れてもいいでしょう。
ここで我が家を例にお話ししますね。
息子が中学生の時、部活動でつまずいて練習をさぼるようになった時期がありました。
小学生の時はスポーツ少年団に所属していたので、その頃の楽しそうに練習に参加する息子を知っていましたから、親としては動揺しました。
原因は、スポ少と部活動のスポーツの種類が違っていたので、本人も戸惑う場面があったということや、それまで共に活動してきた友達と離れてしまったことなどがわかりました。
自分で選んで違うスポーツに取り組んだものの、挫折を味わった息子がそこにいました。
学校の先生方やカウンセラーの先生にもお世話になりました。
私たち親が彼の思いや困り感に気づくまでに3年かかりました。
結局、息子の中学校生活は友達に支えられつつも、その葛藤で終わることになります。
その後息子は高校に進学し、彼はまた挫折を味わいます。
最初は些細なものだったのかもしれません。
けれども、それは私たちの見えないところでどんどん彼の中で膨らんでいき、登校拒否につながりました。
親子でたくさん向き合いました。
彼の気持ちにどう寄り添えばいいのか、夫婦でも一番悩んだ時期です。
原因は、彼の本音を吐き出せない生活がそこにあったということでした。
結局、高校を変えて再出発することになりました。
卒業まで5年かかりました。成人式を迎えた時も彼は高校生でした。
アルバイトをして社会とつながっていたことも、心のリハビリになったようです。
今、彼は一人暮らしをしながら専門学校に通い、自分の進みたい道を歩いています。
ちょっと一息入れたい記事:お正月家族そろってちょっとフンパツしてもいいかわいいおせち料理見つけました。
クリスマスケーキバージョンはこちら。
ここで私が伝えたいことは
多かれ少なかれ葛藤があるということです。
それは、彼の成長にとってなくてはならないものでしたし
私たち親にとっても彼のことを知るうえでなくてはならないものでした。
その間私たち親子を支えたのは、互いを信じる気持ちにほかなりません。
いかがでしたでしょうか。
【思春期の息子との接し方】
本音でぶつかることは怖くありません。だってそれはその先に向かうための途中のことに過ぎないからです。
皆さんはこれからどんな思春期のお子さんと向き合っていくのでしょうか。
この記事がその時の参考になれば幸いです。
次回のテーマは
【思春期の娘との接し方】です。
どうぞお楽しみに。夕凪母さんでした、へばへばまんず~。
子どもが持つものじゃないものだったら
彼はもう子供じゃないということになります。
あ、もちろん、気持ちの上でですよ?
そして、「なんで勝手に掃除するんだよ!」って彼が怒るかもしれません。
勝手に掃除されたら困る理由がそこにはちゃんとあるわけですから。
なら、勝手に掃除しなければいいんです。
彼自身に掃除を任せてもいいでしょうし
学業に忙しいことが明確なら、「掃除代わりにやっとこうか?」と伺いを立てたうえで、触ってほしくないところを確認しそれ以外のところを掃除するにとどめておけばいいのです。
もちろん例外もあって、それがあぶないものなら即注意すべきです。
なぜなら
子どもは保護されている立場であり、
家の中に危険物があれば排除する権利は家族のだれにでもあるということを主張できるからです。
それらを踏まえて
なぜそれを家に持ち込まなければならなかったのか理由を聞きましょう。
そこには必ず理由があるからです。
危険なものだとわかっていればなおさら彼らなりの理由があるはず。
- もしかしたら友達をかばいたかったのかもしれないし。
- おどされていたのかもしれないし。
- あとで返すつもりでいたのかもしれないし。
その理由を必ず聞いてから、
家族としてとても心配したということや、それを今後どのように扱うのか対等に話し合いをすることで、大人として接することにつながります。
「あいまいなことにできないことなんだ」ということを、一人の大人としてそのことに向き合うことこそ、一人前の大人になる大切な一歩です。
これらの一連の流れは、親として子供を信じることができるからこそ、冷静に対処できることにつながることを、どうか忘れないでください。
【こんなふうにうまくいきません!】
という人もいるでしょう。
そういう時はスクールカウンセラーに相談するなど、第3者の力を借りることも選択肢の一つに入れてもいいでしょう。
ここで我が家を例にお話ししますね。
息子が中学生の時、部活動でつまずいて練習をさぼるようになった時期がありました。
小学生の時はスポーツ少年団に所属していたので、その頃の楽しそうに練習に参加する息子を知っていましたから、親としては動揺しました。
原因は、スポ少と部活動のスポーツの種類が違っていたので、本人も戸惑う場面があったということや、それまで共に活動してきた友達と離れてしまったことなどがわかりました。
自分で選んで違うスポーツに取り組んだものの、挫折を味わった息子がそこにいました。
学校の先生方やカウンセラーの先生にもお世話になりました。
私たち親が彼の思いや困り感に気づくまでに3年かかりました。
結局、息子の中学校生活は友達に支えられつつも、その葛藤で終わることになります。
その後息子は高校に進学し、彼はまた挫折を味わいます。
最初は些細なものだったのかもしれません。
けれども、それは私たちの見えないところでどんどん彼の中で膨らんでいき、登校拒否につながりました。
親子でたくさん向き合いました。
彼の気持ちにどう寄り添えばいいのか、夫婦でも一番悩んだ時期です。
原因は、彼の本音を吐き出せない生活がそこにあったということでした。
結局、高校を変えて再出発することになりました。
卒業まで5年かかりました。成人式を迎えた時も彼は高校生でした。
アルバイトをして社会とつながっていたことも、心のリハビリになったようです。
今、彼は一人暮らしをしながら専門学校に通い、自分の進みたい道を歩いています。
ちょっと一息入れたい記事:お正月家族そろってちょっとフンパツしてもいいかわいいおせち料理見つけました。
クリスマスケーキバージョンはこちら。
ここで私が伝えたいことは
多かれ少なかれ葛藤があるということです。
それは、彼の成長にとってなくてはならないものでしたし
私たち親にとっても彼のことを知るうえでなくてはならないものでした。
その間私たち親子を支えたのは、互いを信じる気持ちにほかなりません。
いかがでしたでしょうか。
【思春期の息子との接し方】
本音でぶつかることは怖くありません。だってそれはその先に向かうための途中のことに過ぎないからです。
皆さんはこれからどんな思春期のお子さんと向き合っていくのでしょうか。
この記事がその時の参考になれば幸いです。
次回のテーマは
【思春期の娘との接し方】です。
どうぞお楽しみに。夕凪母さんでした、へばへばまんず~。
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